川採集のしおり

こんにちは、最近ヨシノボリにハマってる ebinaです🦐
この記事では、備忘録として川採集のあれこれ書いていきまーす
ebina個人の意見ですので、参考程度にご利用くださいなー
このページは日々建設中(更新中)です (/・ω・)/

1.採集に行く前に

まず、ebina が採集に行く前に、注意している点を挙げていきます。

1.ポイントに関する規則をチェック

ebina は、県の漁業調整規則、河川の漁業協同組合の規則、市町村の条例によって指定されている規則 の順に確認しています。
漁業調整規則というのは、県が定めている規則で、県内すべての内水面水域に課されている規則というイメージです。主な内容としては、禁止漁法、採集禁止生物などが明記されています。
漁業協同組合の規則は、遊漁権とかが絡んでくる話です。網を使った採集に関する規則を明記している場所は少ないように思えますが、確認しておくとよいでしょう。
ここでいう市町村の条例の規則とは、主に南西諸島で見られる希少種の保護に関する条例に関して言及しています。おさわり禁止の生物が明記されていますので、誤って採集しないように気を付けましょう。

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サキシマヌマエビ Caridina prashadi 地域によってはおさわり禁止です。

おさわり禁止=採集絶対禁止

2.生物の情報収集

ebina は、この工程の努力量が遠征の成果に直結するように思います。
また、その生物がおさわり禁止になっていないかを確認するという目的でも行ったほうが良いでしょう。また、生物の同定形質がわかっていると写真を撮るべき場所がわかるようになります。

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キバラヨシノボリ Rhinogobius sp. YB 地域によっては、おさわり禁止である。

3.エントリーポイントの確認

エントリーポイントとは、川に入るための入り口のことです。
ebina が遠征慣れしていない頃の話なのですが、エントリーポイントを決めずに行った結果、川に入れないで半泣きで帰ったこともありました (つд⊂)エーン
少なくとも、Googleストリートビューを使って入れそうな場所をチェック!

4.予定を決める

移動時間や採集の時間、撮影の時間など大体決めておきます。特に、遅くなって撮影の時間が遅れると、暗くて写真が撮れなくなるので気を付けましょう。
また、天候(風の変化)なども確認するとよいでしょう。

追記:河口域で採集する場合、潮位も確認しましょう。ノープランは危険。

2.持ち物

個人的に採集の必要なものを、必要度順にあげていきますよー

必要度★★★ (必須)

採集用の網
→これがなくては始まりません。川での採集は、底が平らになっているD型フレームをおすすめします。また、採集用の網は、予備を持っていたほうが良いです。というのも、採集して早々にフレームや柄が折れたら悲しいだけではなく、まともに採集ができなくなってしまいます(経験したことがあります)。

ウェダー
→岸から採集するのであれば必要ありませんが、しっかり採集するのであれば必須です。靴底がゴム製でないもの(フェルトやスパイク)を選ぶと安全です。他には、夏はナイロン、冬はネオプレーンといったように保温性を意識したり、収納力やサイズに気を付けるといいですね。また、消耗品ですのでコスパを考えて選ぶとよいでしょう。
ebinaは こすれ防止のため、中にストッキングを履いてます

手袋(グローブ)
→意外と必要なさそうに思えますが、ちゃんと採集するのであれば必須アイテムです。採集の時期によっては、素手だと手がかじかんでしまい何もできなくなります。また、転石を動かす場合、素手だと手がボロボロになります
ebina のおすすめは、ダイビング店で売ってるようなマリングローブです。マジックテープがついていると便利です。ただ、すぐにダメになるので高いものはお勧めできません。
更新:ホームセンターで売ってる300円程度のがおすすめです。

採集瓶
→無いと困ります(経験者)。採集しながら、生体をキープできないと毎回エキジットする羽目になります。その場で撮影・リリースするのであればいりませんが、かなり面倒になるでしょう。生体の種数に合わせた数の瓶を用意すると便利ですが、多すぎると邪魔になります。(おすすめは2個)
更新:適当に入れる用の1つと、レア種を入れられる用の瓶を分けておくといいです。

必要度★★☆(あると便利)

カメラ
スマホのカメラでもいいのですが、ちゃんと記録を残すのであればあったほうが良いです。特に、持ち帰らない個体やわからない個体はしっかりと同定形質を撮影しておかないと、わからず仕舞いになってしまいます。防水性を備えているものや近距離での撮影でもボケないものがいいでしょう。ebina は、写真撮影にこだわりはありませんが、近距離撮影に適しているものを使っています。

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ショキタテナガエビ Macrobrachium shokitai 近距離でもそれなりに撮れてる。

観察ケース
→カメラを持っていくなら、ほぼ必須です。アクリル製のものが多いので、持運びの際は、傷がつかないように気を付けましょう。ebina は、100均のもので代用していますが、下に文字があるため、あまりお勧めはしません。また、夜採集の場合白いバットも撮影に有効です。

タオル
→ebina は、しばしば忘れるのですが、あると便利です。カバンに入れる前に、ケースや採集瓶を拭いたり、汗を拭いたりといろいろと役に立ちます。
ただ、観察ケースの雫を拭くのは、ティッシュやキッチンペーパーの方が良いかもしれません。

更新:キッチンペーパーはゴミが出るので、少し不便と感じることがあります。ただし、布タオルだと拭ききれないこともあるので一長一短。

着替え
→ウェダーの中は、蒸れてびしょびしょになることもあるので、移動用の服と採集用の服を別けておくといいでしょう。
余談ですが、ウェダー内にメッシュがあると、擦れて痛いこともあるのですが、短パンに長くて厚めのストッキングを履いておくと、長ズボンほど蒸れずに済みます。

更新:冬場は長ズボンの直履きで大丈夫です。夏場は水着が一番おすすめです。

ジップロック
→生き物を持ち帰るのであれば、必要になります。水温と気温の差が大きい日や、夏場はクーラーボックスに詰めて運ぶといいでしょう。ebina は、水漏れ対策として必ず2重にしています

更新:フリーザーバックは安いのを買うと水漏れが起きやすいです。

ビニール袋
→濡れたウェダーや着替えなどを入れておくことでカバンが濡れるのを防げます。また、使い終わったペーパータオル類などゴミ袋としても有効です。
風に飛ばされないように注意して扱いましょう。

腕時計
→基本的に川に時計はありません。エキジットの時間などを把握するために必要になります。特に、同行者がいる場合にはかなり便利です。防水性のあるものを使用しましょう。

飲み物、食料
→夏場であれば必須でしょう。荷物が重くなるのを気にして、少なめにすると後悔します。また、採集は体力を消耗するので、高カロリーなものを持っておくと安心です。ebina は、遠征のときには食パンと板チョコを持っていきます。

更新:採集中の補給食として、袋で分けられた菓子が優秀です。ただし、チョコレート菓子は夏場だと溶けてしまうのでお勧めしません。個人的には柿ピーが良いと思います。

必要度★☆☆(場合によっては必要)

応急品
→僻地に単独で行く場合は必須です。慣れている場所でも、消毒液と絆創膏、清潔な布巾は用意しておきましょう。また、冬場は低体温症を防ぐために懐炉を持っておくといいでしょう。

更新:河原はブヨなどの虫が多いので、虫刺され用の薬を持っていくといいでしょう。また、沢に行く際には毒蛇が出ることもあるのでポイズンリムーバーを持っておくと多少は安心かもしれません。

懐中電灯
→夜採集には必須です。ヘッドライトは両手が空くので便利です。長時間採集するのであれば、替えの電池や予備のライトを持っていきましょう
ebina は、フルパワーでライトを使うため、必ずヘッドライトとその替え電池に加えて、ハンドライトを2つ持っていきます。


→めったに使わないと思いますが、救急笛は常に携帯しています。腕時計につけておくと便利です。

水温計
→調査に関する採集をするのであれば必須になります。毎回、あればいいなと思っているものです。

更新:調査に使うのであれば、精度の良いものを選ぶと安心です。その他の場合は、速く測れるものがおすすめです。落として壊すことが多いので予備を持っておくといいでしょう。

エアー
→生体の長時間輸送を行うのであれば必須となります。酸素石でもいいですが、エアーのほうが安心ですね。エアストーンとチューブを忘れずに。

大きめの容器(バケツ、クーラーボックス)
→持ち帰る個体を選別したり、一時的に多くの固体をキープしたり、場合によっては容器ごと輸送したりできるため便利なアイテムではあります。網の蓋つきの活かしバケツが便利かな。ただ、大きい容器は邪魔になるのが残念。車での遠征だと非常に便利。
追記:使ったことないけど、ソフトクーラーだと持運びが楽かも。

金魚網
→大きめな容器を持っていくときに必要になります。生体を掬う際に本領を発揮します。

日焼け止め
→4月から9月くらいまでは必要になるでしょう。川幅の広い河川は日差しを遮るものがないので、気を付けましょう。特に首や腕が日焼けします。

必要度☆☆☆(あまりいらない)

図鑑
→長期遠征では役に立ちますが、現地では読んでる時間は無いし、ちゃんと写真を撮ったほうが役に立ちます。なにより、濡れるの嫌じゃないですか。

更新:必要なページを写真に撮っておくと便利です。ただし、場合によっては違法になるので気を付けてください。

サングラス
→便利ではありますが、失くしやすいのでわざわざ持っていく必要もないかと。

 

3.現地でやるべきこと

現地に行くと早く採集をしたくて、やるべきことを忘れがちです。ebina は、まともにやるべきことを遂行したことがありません。なので、ここにちゃんと明記しておきます。

1.採集地点の情報収集

ebina が100%忘れることですね。主な内容としては、採集する前に、採集地を撮影すること。そして、ちゃんと調査するのであれば水温の測定と位置情報を確認する必要があります。採集地の撮影は、後の調査レポートの作成に大いに役立つので必須です。

更新:採集地点の撮影は、採集した後に行うのもありです。特に、特筆すべき種が採集された際には撮影は必須となります。

2.生体の撮影

採集の記録として最も重要なポイントとなっていきます。希少種はもちろん、普通種の撮影も忘れてはいけません。以前、沖縄島で採集した際、最も多く採集したヒラテテナガエビの写真を1枚も撮影していなかったという事件があったので、普通種こそ忘れないように撮影しましょう。とりあえず、採集地点ごとに1種につき1枚以上撮影するとよいでしょう。
また、雑な写真を撮っても後悔するだけなので、採集以上に時間をかけて丁寧に行うべきであると思います。ケース面はキッチンペーパー等でしっかり拭いて、光の加減に気を付けながら撮影しましょう。

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ボウズハゼ Sicyopterus japonicus  ケースを拭いていない残念な写真...

 

4.採集後にやること

ebina は、採集は記録に残してこそ意味があると思っています。
そのため、帰宅後にやるべきことをまとめておきます。

1.調査レポートの作成

採集を行ったら、忘れないうちに採集の記録を残しましょう。日付と採集地点ごとのデータをまとめるだけで、何か発見があるかもしれません。また、調査レポート同士の比較から、次の採集で活かせる点や採集ポイントの新規開拓に成功するかもしれません。

2.写真整理

種ごとにフォルダーを作成して、簡単に見れるようにしておくとよいでしょう。かなり面倒ですが、自分だけの図鑑をつくっているみたいでワクワクしませんか。

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シマヨシノボリ Rhinogobius nagoyae 琉球個体群と関東の固体 

3.標本作成

額角歯式や体長を細かく測定するので、その種に関する知見が蓄えられます。特に、同種であっても地域ごとに標本を作製しておくとよいでしょう。
いつか標本作成の記事も書きたいですね。

 

とりあえず、採集の準備から帰宅後までにやることを備忘録としてまとめました。
まだまだ採集歴が浅いebinaなので、何か改善点等をご教授していただければ幸いです。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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