Crazy Shrimp

Crazy Shrimp is not as crazy as it sounds, but sometimes lazily and sometimes intensively, collects, researches and observes not just Japanese freshwater shrimps and prawns, but also saltwater shrimps, fish and many other aquatic creatures.

サキシマヌマエビ Caridina prashadi

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サキシマヌマエビ Caridina prashadi
十脚目>抱卵亜目>コエビ下目>ヌマエビ科>ヒメヌマエビ属

トカラ諸島の中之島以南から記録されている体長30㎜程度のヌマエビ類で、レッドデータおきなわで準絶滅危惧種に指定されている。
また宮古市保全鹿児島県で指定希少野生動植物および天然記念物に選定されているなど、なぜか採集が規制されている地域が多い。

経験上、先島諸島の一部の水域では優占しているが、沖縄島などではほとんど見ることができない稀種である。

生息環境は、河川上流域の淵や湧水といったような環境で、洞窟内にも生息するという少し変わったニッチを持つ
そのため普段はなかなか見ることができないが、変な環境で優占していることがある。

形態は、トゲナシヌマエビよりもずんぐりとしている印象で可愛らしい。

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体色は、写真のように透明な地に暗青色の明瞭な横縞が複数出る。
基本的な縞模様の位置は決まっているが、太さや本数などに個体差がある

この横縞模様は、短時間透明な容器に入れていても消滅することはないが、長期間放置すると不明瞭になる場合もある。

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額角歯式は 0+1-6/3-6 で、鋸歯の大きさには変異が見られる
写真のように明瞭な鋸歯を持つこともあれば、顕微鏡でないと確認できないような微小な鋸歯を持つこともある。
額角は写真のように比較的短く、第1触角柄部第2節の中間に達する。

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沖縄島で採集された個体

この模様の入り方がベーシックである。
頭胸甲に2つの横縞、第3腹節に大きな横縞、腹節側面に小さな縦線。

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沖縄島で採集された個体(友人からの提供)

採集後3日以上は経過しているが、体側の模様は明瞭である。
腹節腹側に見られるピンク色のラインや腹節・頭胸甲に見られる金色の斑が非常に美しい個体である。
しかし長期間飼育したところ、縞模様は徐々に細くなってしまった。

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石垣島で採集された個体

黒色の横縞模様が細い個体。
第6腹節の腸管が青くなっているが、本種によくみられる特徴である。

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石垣島で採集された個体

上の個体と同所的に採集されたが、模様の入り方が全く違う。
この個体はかなり縞模様が太く、たくさん見られ、非常に美しい。
飼育下でこのような体色を維持するのは難しいと考えられる。

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石垣島で採集された個体

この個体も上の個体のように横縞が太く、美しい個体である。
2個体を比べてみると、模様の入り方が異なることがわかる。

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石垣島で採集された個体

この個体は、腹節腹側の黒斑が目立つ個体である。
腹節腹側の模様は雌の個体で明瞭になることが多いように感じる。

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西表島で採集された個体

この個体が採集された水域では本種が優占していたが、ほとんどの個体で縞模様が薄かったため、縞模様は環境によっても変化するのかもしれない。
余談だが、西表島の個体群はその他の地域のC.prashadiとは尾節背面の小棘の数が異なり、以前和名が充てられていたC.rapaensisと一致するらしい。

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与那国島で採集された個体

この個体は縞模様が非常に薄く、体色が青みを帯びている珍しい色彩であった。
ちなみに、現在は本種の学名はC.prashadiとなっているが、日本ではじめて記録された際には、C.sakishimensisという学名で記載された(現在はジュニアシノニムとなっている)。C.sakishimensisのタイプ産地は与那国島であり、与那国島はサキシマヌマエビの聖地と言っても過言ではないだろう。。

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与那国島で採集された個体

西表島の水域と同様に個体数は少なくなかったが、体側の縞模様が細い個体が多かった。もしかしたら、個体数が多い水域では模様が細くなりやすいのかもしれない。

 

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参考文献一覧
・豊田幸詞, 2019. 日本産 淡水性・汽水性 エビ・カニ図鑑, 緑書房, 東京.
・T Fujino, S Shokita, 1975. Report on Some New Atyid Shrimps(Crustcea, Decapoda, Caridea) from the Ryukyu Islands. Bulletin of Science & Engineering Division, University of Ryukyus. Mathematics & natural science(18): 93-113.
・佐伯智史, 2018. サキシマヌマエビ. 沖縄県環境部自然保護課(編), 改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版(動物編) —レッドデータおきなわ—. Pp. 327, 沖縄県環 境部自然保護課, 那覇市.
・鈴木廣志, 成瀬貫, 2011. エビ・カニ・ザリガニ 淡水甲殻類保全と生物学 1.3 日本の淡水産甲殻十脚類 p39-73. 生物研究社. 東京.
・成瀬貫, 2009. 琉球大学資料館(風樹館)収蔵資料目録 第1号:琉球大学資料館(風樹館)収蔵タイプ標本目録(1); 69.
・鈴木廣志, 柴田慧菜, 石走和義, 2012. 鹿児島県与論島における陸水産エビ類の生息状況. Nature of Kagoshima 38; p91-98.
・藤田喜久, 2007. 宮古の湧水に生息する十脚甲殻類. 宮古市総合博物館紀要第11号. 
・鹿児島県ホームページ, 指定希少野生動植物の指定について http://www.pref.kagoshima.jp/ad04/kurashi-kankyo/kankyo/yasei/zyorei/03007006.html

宮古島市ホームページ, 宮古島市自然環境保全条例で指定された保全種の指定について, 宮古島市自然環境保全条例保全種一覧, 保全種(動物)一覧.https://www.city.miyakojima.lg.jp/soshiki/shityo/seikatukankyou/eisei/oshirase/files/hozensyu-doubutsu.pdf