こんにちは、ebina です!
今回は、「世界川エビ紀行」の第3回目ということで、
今回からは2カ国目となるマレーシアでの活動記録です!
その最初の滞在地ということで、マレー半島南部の州「Johor」での採集結果を紹介します(^o^)
まず、旅路を解説しておきます。
3日のシンガポールの滞在の後、バスでJohor州のメインの街 ジョホールバル(JB)へ入りました。
入国審査は海外ローミングSimがトラブった影響で、オンライン登録ができず(本来は予めやっておくべき)、一悶着がありましたが、
イミグレーションオフィスの方のお陰で、なんとか越境することができました(^_^;)
そして、JBや周辺のラーキンには大規模なバスターミナルがあるので、バスで色々な街へ移動ができます。
今回は詳細な場所は伏せますが、マレーシアに入国した日に採集地付近の街に到着できました。
JBセントラル駅で買い、バスで食べたMaggi goreng(?)
辛そうで辛くない少しまずい焼きそばです。
さて、紹介はこの程度に留めて、早速、成果報告に移ってまいります。
先にネタバレしておきますが、
今回の滞在地ではとあるテナガエビ類を見るために滞在しておりました。
しかし、今回は移動のための中継地ということもあり、採集に費やすことができた日数は1日のみ。
そのため、数少ない文献を読み漁り、確実に成果が残せるようにポイントを厳選し、満を持して採集地に足を運びました。
その結果がこちら。
まさかの大☆増☆水!!
一応、川には入ってみたものの、とてもエビが採集できる雰囲気ではありませんでした(T_T)
仕方がなく、増水の影響が少ない小河川をタクシーのおっちゃんと一緒に探し、なんとか見つけた小川で採集することとなりました。
タクシーの運ちゃん(ルスリー氏)
急な無茶振りにも対応してくれためっちゃ良い人・・・!
ということで、採集結果がこちらです〜
Crarias leiacanthus(?)
正真正銘、今遠征で初めて採集した生き物。
網に入った瞬間、ハゼのようなウナギのようなわけのわからない魚影が暴れまわり、思わず「おぉ!!」と漏らしてしまった。
網の上での雰囲気は日本のアカザに似ているが、実際にケースに入れてみるとよく分かるこのエキゾチックっぷり。
一発目でこれはたまんねぇな(脳死)
Macrobrachium trompii(?)
今回の遠征初の川エビ!!
所見はぶっちゃけ、うわっコンジンここにもいるの!?
とか思ったほど、動き方がそっくりだった。
しかし、よく観察するとぜんぜん違う、というか全く知らないエビだった
特にこの額角の形状を見てほしい。日本のテナガエビ類のどれにも類似しない荒々しい上下縁の鋸歯。
もはや知識がなさすぎて、すごいとしか言えなかった。
テナガエビ類の未成体
絶対日本にいないエビなんだけど、このサイズの個体は初見では判別は現時点では難しい。
正直、上と同種なのかもわからないほど。
テナガエビ類の未成体2
上に同じく、悔しいけど同定には至らず。
ただ、M.trompii(?)ではないだろうと思う。
ということで、成果としてはかなり少ないですが、
海外での初の単独採集としてはまずまずの採集初日を終えることができました。
とりあえず、1つ学んだこととしては、
川エビの同定が難しすぎるということ。
日本や台湾に行ったときは図鑑のおかげで、記録されている種類とその生時の色彩がわかっていますが、
図鑑がないと「あれ、記録あったっけ?」とか「ググっても生時の写真が存在しない」とか。正直、普段から図鑑に頼り切っていて、同定力が皆無だったことを思い知りました。
加えて、採れるエビの大半は未成体で、文献を元に同定するのは困難。そのため、未知のエビを前にして、その正体を突き止められないことが非常にもどかしかったです。
まぁ、長期間の滞在で少しでもこっちのエビを見極める「眼」を磨き、帰国する頃には未成体も判別できるようになりたいですね。
結局、Johorは1日のみの滞在で、メインの採集地が洪水でボツになってしまったこともあり、多分また戻ってきます。
その時に今回見れなかったエビたちを見られることを期待しましょう!
最後に、晩飯に食ったミーゴレン。安くてうまい。
それでは、生き物屋の皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたしますm(__)m
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