おっす〜、ebina です!
早いもので、この記事を書いている現在、日本を旅立ってから3ヶ月が経過。
旅慣れはしてきたものの、納得できる成果が出せず、身も心も疲れてきております(^_^;)
そんな中、個人的に元気になれることがありまして、それはTwitterのTLに川エビ(特にテナガエビ)が増えてきた(ような気がする)こと🦐
特に最近は、川エビ研究の第一人者や八重山テナガエビ倶楽部の皆様の活躍により、勝手ながら川エビ界隈の盛り上がりを感じております...!
その結果、「海外から激レアテナガエビテロを起こしてやる(ΦωΦ)フフフ…」
なんて考えていたのに、むしろ私がテロを食らってしまい、とても嬉しく、また採集のモチベーションに繋がっております(^o^)
このように皆様のおかげで頑張れていますので、まずはその感謝を伝えさせていただきたかった次第ですm(_ _)m
本当にありがとうございます!!
さてさて、今回は世界川エビ紀行、マレーシア最終回!
前回のサバ州では派手に体調を崩してしまい、何もできずに帰りの便を迎えてしまいました(T_T)
そして今回の滞在地、マレー半島Johor州に戻ってきてからの数日間も、下痢や倦怠感が続き、空港近くのホテルでの療養強いられていました。
その結果、心身ともに回復した頃には、マレーシアも残り5日(@_@;)
療養中のホテル;ちょっと奮発したけど...
この事実に焦りを感じたebina は、レンタカーを駆使して挽回しようと画策していました。
実際、クチンでは、公共交通機関じゃ絶対に行けないようなポイントを巡ることができたので、それでレンタカーの味を占めていたのです…
ということで、前回と同様に、ネットで適当に検索してレンタカーを探し、良さそうな会社に連絡を取ってみたところ…
まさかの全く話が通じない・・・
今回、レビューが良さそうな2つの会社にコンタクトを取ったのですが、1つ目は英語(テキスト)がめちゃくちゃすぎて話が進まず、挙句の果てに既読スルーされる(T_T)
もう一つの会社は、電話でSNSで連絡しろって言われたので、SNSをしたっきり、永遠と返信が来ず・・・
わけがわからないよ(´・ω・`)
(当時はあまりのストレスにホテルで発狂してました)
そんなこんなで、こんな連中に時間や精神を消耗するのもアホらしくなってきたので、レンタカーを諦めて、ebinaの唯一信頼できる人の元へ向かうことにしました。
連絡先も知らないし、彼がそこにいるかもわからない。
けど、直感でなんとかなると思い、バスを乗り継いで目的地に到着。
覚えているだろうか、この風景を。
そう。マレーシア初日に滞在した街だ。
バスを降りて、ターミナルに隣接するタクシー乗り場へ恐る恐る向かうと、遠くからおっちゃんが私に声をかけてきた。
Oh, EBINA〜!!
そう、彼はマレーシア初日に世話になったタクシードライバーのルスリー氏だ!!!
ちゃんと覚えていてくれた!!
たった1日会っただけの私の名前まで覚えていてくれた!!
その事実に、思わず胸が熱くなってしまった・・・
ルスリー氏との感動の再会;リゾートTの話やボルネオに行ってきたことを話していた。
そして、前回採集できなかった川でリベンジしたい旨を伝えると、2つ返事でOKをくれた🥲
正直、これまで色々なドライバーと交渉してきたけど、彼以上に優しい人には出会えていない。こういう人との出会いには本当に感謝ですね…
ということで、非常に心強いルスリー氏と共に、前回のリベンジしてきた結果がこちら🔥
Macrognathus属の1種
やっとこさ、まともに撮影することができたスパイニーイール。かわえぇなぁ…(^o^)
細かい種類はわかりませんが、おそらくサラワクの沢で見たものと同じ種類だと思います。
Macrobrachium neglectum
ボルネオの清流で散々見てきたはさみの基部が赤くなるテナガエビ。
普通種ということはさておき、初回に全くテナガエビを同定できずに悔しい思いをしたこの地で、このサイズの個体の種判別ができるようになったことに、グッとくるものがあった・・・
Caridina sumatorensis
漸く採集することができた、C.weberi種群のヌマエビ類!!
ウンモンヒメエビとオオバヌマエビのかっこいいところを寄せ集めたような美しいヌマエビ。眼福です(*´∀`*)
M.platycheles
よっしゃぁぁぁぁ、きたぁぁ!!!!!!
これが前回見たかった、マレーシア訪問の目的と言っても過言ではない憧れのテナガエビです!!!
私の大好きなM.pilimanus種群のなかでも、屈指の美麗種で、グリーンベースになんとも形容し難い複雑なまだら模様。
ネットで画像を見て一目惚れしたエビが、自分の眼の前にいるという奇跡に感動です・・・
ちなみにカラーバリエーションも豊富で、青系や赤系も見ることができた。
しかし、個体数は局所的に多かったものの、本流では全く見ることができず、さらに、採集した地点のすぐ近くでは大規模な工事が行われており、この宝石のようなテナガエビの「楽園」は風前の灯火であった。
こんな感じで、厳しい環境でもしっかりと成果を残すことができたので、余った時間は適当に見かけた湿地帯で生き物探しをすることに〜
植物が繁茂する、流れの緩やかな小川。
日本でもあまり入らない環境ですが、マレーシアならきっと面白い生き物が取れるだろうと信じて網を入れてみることに!
コイ科ネクトン
すみません、いつも通りの解像度の低さで。
よく見る体側に黒斑が入るフナのような魚です。
(種類わかる方いらっしゃいましたら、コメント下さいm(_ _)m
クローキンググラミー
出ました!噂に聞くどこでも取れるアナバス。
とはいったものの、マレーシアで採集できたのはこの1匹のみ。
青い瞳が美しい、ベタのようなグラミーだった。
Betta pictaグループの1種
おぉぉ!!!遂に採集できたベタっぽいベタ(語彙力)
ワイルドでこんなにキラキラ光る淡水魚が実在するって、普通にすごくないですか??
全くの無知ですが、非常に嬉しかった1匹。
Betta pugnax?
こちらもベタですが、未成体なのであまりインパクトがないけど、なかなか素敵フィッシュ。
近しい場所で複数種が見られるとは思わず、ベタの多様性に驚くばかりでした。
M.malayanum
最後は、サラワクでも見たこのテナガエビ。
おそらく、こっちは間違いなく本種なのですが、ボルネオで見たやつと雰囲気がだいぶ違うような・・・
まぁ、それはそうとして、初回のjohor遠征で見た同定できなかったうちの一つがこれだろうという結論に至りました。
オジギソウ
エキジットの際にたまたま気づいたのですが、川沿いには野生のオジギソウが生えていることが多いです。
子供の頃から好きな植物だったので、初めて気づいたこの瞬間は、なんだかほっこりしました(笑)
はーい。こんな感じで2度目となるマレー半島Johor州での採集は終了となります〜(^o^)
振り返ってみると、新規で見られた川エビは2種類だけと、決して多くなかったのですが、やはり憧れのM.platychelesを見れたのでリベンジ成功と言って良いでしょう
まぁ、それ以上に、あまり見れていなかったアナバスを複数種見れたことや、何より、今まで全く判別ができなかった川エビを判別できるようになってきた成長や、旅先で知り合った人とのつながりを実感することができたことが採集活動以上に有意義だったように思います。
さて、これでマレーシアでの採集活動を終えたebina。
既に出国するフライトは決まっていたので、早々に南部Johor州から首都クアラルンプールに向かいました。
ただ、いつも通りの長距離バスでの移動はちょっと味気ないと思ったので、マレー半島を縦断する「マレー鉄道」に乗ってみることにしました!
JBセントラル→Gemasまでの車両;すごく遅かった
鉄道といっても本数は1日数本しかなく、JBセントラルからKLに行くには8:30発の電車に乗り、途中のGemasという駅で乗り換えが必要で、結構面倒でした(^_^;)
ただ、チケットの予約などはアプリで簡単にできますので、興味のある方には是非〜
Gemas → KLまでの車両;こっちは結構速かったような(寝ていたので覚えていない)
そして、KLで半日観光してから、空路で次の滞在地、🇹🇭のバンコクへ出国したのでした〜
(マレー鉄道でそのままタイに入国してみたかったのですが、フライトが決まっていたのとタイでは人に合う予定があったので断念。)
ということで、次回以降は🇹🇭での活動記録になりますので乞うご期待!!
それでは、今日はこのあたりで(^_^)/~
生き物屋の皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたしますm(__)m
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