Crazy Shrimp

エビ好き大学生による淡水エビ布教ブログ

世界川エビ紀行 #17 ~ Bogor - 1


はろはろ〜、世界を彷徨っているebina です!
早速ですが、漸く来ました…!
漸く、世界川エビ紀行もインドネシア編に突入です🥺
(更新が遅くてすみません…!)

さて、インドネシア滞在ですが、2024年7月19日(これを書いている3ヶ月前ですね…)よりちょうど60日間滞在しておりました!

この2ヶ月間の滞在ですが、
🇸🇬3日→🇲🇾24日→🇹🇭21日
これらに比べると、圧倒的に長いと思います。
というのも、この🇮🇩生活こそ「世界川エビ紀行」のメインパートなのです!!!

🇮🇩と言えば、川エビの聖地「Sulawesi」があり、固有のヌマエビは勿論のこと、数多くの両側回遊種もこの地がタイプ産地となっております。
他にも、De Manの記載に多く登場するフローレススマトラなど、川エビ屋としては休学してでも訪問したかった国でした…
欲を言えば、もっと長く居たかったのですが、ビザを延長しても2ヶ月が限度だったので断念…

極端な話、インドネシアさえ行ければ良いと言っても過言ではなかったのですが、
敢えてインドネシアに直行しませんでした

理由は簡単。
一人で行くのが怖かったからっす!

何が怖かったかといいますと、

  • 衛生レベルが他の国より悪い
  • 治安が比較的悪い
  • 公共交通機関が未発達
  • 英語がほぼ通じない
  • 全体的にネット情報が少ない
  • といった事柄が挙げられます。

    特に、衛生面では・インフラはかなりレベルが落ちるイメージで、日本から直接行っていたら耐えられなかったかもしれません(^_^;)
    この辺りも後々、紹介できたらと思います〜(^^)

    このように、当時としては🇮🇩単騎での採集は厳しいと思っていたので、大学の指導教員のコネをお借りして、ボゴール農科大学の先生の下でお世話になりました。

    ただ、初めて英語メールでやり取りで少しトラブルがあり(タイの先生は日本語も英語もタイ語も喋れる方だったので…)、結局、現地に着くまでどんな活動ができるか全くわからない状態でした(^_^;)

    そんなこんなで、前回号で紹介した通り、飛行機の遅延等のトラブルで迷惑をかけつつも、何とかお会いできたので、早速、色々と活動内容について相談することに。


    到着祝いでご馳走になったパダン料理
    当時は手をつけたものだけ料金を支払うシステムを知らず、頑張って色々食べてしまい、むしろ迷惑をかけてしまった💦

    こんな感じで食事しながら、どんな活動に参加させてもらえるのかを相談したところ、
    なんと、到着翌日の早朝(朝4時)からジャカルタ湾での定期的な環境調査があるとのこと。
    先生としては、私が参加するとは思っていなかったものの、
    2つ返事で「行きます、逝かせてください…!」と返事をしてしまい、飛び入り参加することに…(・Д・)


    そして、どのような調査に参加するかもわからないまま、とりあえず、初めてのインドネシアの宿(ボゴール)に到着。
    1泊2500円のこの宿。一見、まともに見える宿だが、壁にはアリの行列ができており、質の低さが垣間見える…
    まぁ、タイの宿でアリの行列は散々見てきたので、全く気になりませんでしたが・・・

    そして、4時間の睡眠の後、眠い目を擦りながら早朝の調査に同行します(=_=;)

    調査地点となる車で2時間ほどかけてボゴールからジャカルタ湾に到着(昨日、ジャカルタからボゴールに来たばかりですが…)。


    昨日はドタバタしていて、風景を気にする余裕なんてなかったが、明らかに空が排ガスで霞んでいる。
    そして、漁村特有の魚臭さに加え、ガソリン臭とトイレのような嫌な匂いが酷かった・・・

    そんなこんなで、早速出航します。

    水質調査の様子
    見ての通り、海が汚ねぇです(T_T)
    東京湾の運河とか比にならないほど酷かった印象。

    詳しい話は知りませんが、この湾にはジャカルタの工業排水や、ボゴールから流れてくるドブ川が流れ込んでくるため、もうゴミと匂いが凄まじいです。


    なのにカブトガニは生息しているらしいΣ(゚Д゚)
    人生初の生カブトガニがこんな場所だなんて・・・

    そして、カブトガニの観察に夢中になっていると、匂い、寝不足、波もあってあっという間に強烈な船酔いに🤢
    2時間ほど吐く寸前くらいの気持ち悪さに耐えるだけの、苦しい時間を過ごしてましたorz


    ジャカルタ湾で水揚げされたガザミ類
    これだけ汚い湾であっても、地元民にとっては大切な漁場。
    調査中も数十隻ほどの漁船を見かけました。
    主な漁獲物は小魚やイカクルマエビ類など

    ということで、インドネシア到着翌日からハードなフィールドワーク経てボゴールへ帰還。
    もう2度とジャカルタ湾には行きたくない。

    そんなこんなで、翌日以降にやることがわからないまま、ボゴール農科大学(IPB)内の外国人寮に宿泊許可が降りたので、そちらに移動することに。


    IPBのインターナショナルドミトリー
    前の宿と比較して小綺麗になったが、シャワーが水しか出ない。
    それで1泊2300円はちょっと高いなぁ。

    さて、とりあえず大学についたものの、何をやるかが今ひとつ決まっておらず、最初の数日間は何もできずじまい。

    ということで、生き物が殆ど登場しませんが、最後に大学の様子を紹介して今回は終了となります。


    IPBのエンブレム。
    ここで写真を撮るのが一般的らしい(知らんけど)。


    大学内のよくわからない建物。
    タイのカセサート大学に同等の広さを誇る大学で、大学内には色々な建物があり、車も通れるようになっている。
    ただし、門は1つしかなく、敷地内を走る車の量は圧倒的に少なかった。



    タイの大学と違って、自然度の高いエリアが多い印象でした。
    2枚目の池はSDGsの池と呼ばれているらしい。
    また、構内には毒蛇の注意喚起に関する看板がいくつか設置されており、生き物の多様性は比較的良さそうな印象。
    夜にハペ探しに出たかったが、夜間の外出は過保護な先生からNGを出されてしまった。


    大学内に展示?されていたシカ。
    他にも孔雀などが飼育されており、生物系に力を入れている大学なんだろうなぁ(適当)。


    学内で食べたソト?
    正直なところ、少し前まで🇹🇭で散々美味しいものを食べてきていたこともあり、食事の変化には堪えました。

    単純に、ハラル料理(豚肉NG)になっただけでなく、1食の量が少なくなり、味付けも塩味と辛味ばかりで、なんというか旨味がないんですよね。

    そして、何よりも酷かったのが交通状況です。


    初のGIFのアップロードで正しく表示されているかわかりませんが、歩道がない上に、夥しい数のバイクが車をすり抜けてくるので、危なくてとても歩けないんですよ😞

    ところで、このボゴールはアンコット(乗り合いミニバス)が過剰に走っていることで有名で、アンコットが客を探すために止まったら走ったりを繰り返すせいで、いつも大渋滞という感じです…


    アンコット内部の様子; 外見は撮影し忘れました

    当のアンコットは、初見で使うにはあまりにも難しく(最低限、インドネシア語ができないとムリ)、本当に交通事情に関しては最悪な環境でした。

    おかげで、漸くインドネシアに来れたにも関わらず、大学関係者に協力してもらわないとどこへも行けないというジレンマに陥っており、精神的にかなりキツかったなぁ😇

    はい。ということで、かなりの頻度でやってくる「川エビが出てこない 世界川エビ紀行」は、これにて終了です。

    只々、インドネシアの悪口を書いて終わってしまったように思いますが、実際、当時は🇮🇩でやっていける自信をなくしたほど、カルチャーショックが大きかったです。

    実際は、右も左もわからない状態でボゴールに来てしまったのが問題であって、一から自分の足で旅をしていればここまでショックを受けることはなかったのですが。
    改めて、主体的に行動することの意義を学べた良い機会でした。

    さて、次回はボゴールの後編、河川での調査に同行させていただいた件について紹介します!
    勿論、川エビも出てきますので、お楽しみに( ^_^)/~~~

    生き物屋の皆様、今後とも何卒よろしくお願いいたしますm(__)m

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