こんにちは、ebina です!
今回は、第10回目の「世界川エビ紀行」!
…なのですが、残念ながら、この回はアクシデントにより動物が殆ど出きませんm(_ _)m
川エビは全く出てきませんので、ガッチリ川採集の生き物報告を見たいという方は、次の回へスキップしちゃってください!!
さて、本題に戻りますが、前回まではボルネオ島サラワク州に滞在していたわけですが、
今回はボルネオ島のサバ州での活動記録となります!
といってもボルネオ島滞在日程の大部分をサラワクに割いてしまったため、サバ州に滞在できたのは5日間。
さらに、珍しい川エビの記録のある地点はアクセスが最悪。
そんな背景から、今回は記録にある川エビは諦めて、サバ州きっての見所、キナバル国立公園での生き物観察と、山間部の川でタニノボリ採集しながら川エビ探しに目的を絞り、プランをカッチリ組んでいました(その予定でした・・・)!
時間がないので、さっそく山間部に向k・・・
とその前に…生き物屋の皆さまに是非とも知っていただきたい場所がございます!!
「The Borneo Shop」というお店です。
このボルネオを勝手に代表したような名前ですが、何がすごいと言いますと、
こういった生き物屋が欲しいものが分野問わず、店中に配備されています!
紹介してくれた後輩氏は、
「時間も金も溶けて無くなる」と言ってましたが、まさにその通りの夢のようなお店でした(^_^;)
そして、こちらが戦利品の一部。
残念ながら陸水性甲殻類の図鑑はなかったのですが、ボルネオのタニノボリの専門書や魚図鑑、カエル、ウズボカズラの図鑑など購入しました。
円安の影響もあり、5万円近く溶けたかなぁ(^O^;)
こんな感じで生き物屋のための店なので、もしコタキナバル(KK)に行かれた際には立ち寄ってみてください〜
ということで、図鑑を購入してから、国立公園のある山間部の町へ乗合バスで向かいました!
まぁ、ここからは事故の連続でした。
一つ一つを語ると、もはや短編のようになってしまうので詳細は語りませんが、
まぁ、一言でまとめるとストレスがエグかったんですorz
(特にシャワー中にドアの隙間からスマホのカメラが入ってきた瞬間は肝が冷えました。盗撮ダメ絶対!!!
故障した乗合バス;幸い目的地の手前での故障だった
こんな悲惨な思いをしつつも、日程が限られているので泣き言を言っている暇もありません。
ということで、情報収集結果をもとに翌日、キナバル国立公園へ行ってきたので、その観察記録をどうぞ〜
(いつも通り、写真だけで失礼します〜
キナバル国立公園のトレッキングコース
いやぁ、クバ国立公園以上の手つかずの自然が最高(^o^)
しかも、標高が高いから涼しくて、生き物の観察にはもってこいの環境だ!!
サンヨウベニボタル
ザトウムシ類
ジュエルオーキッド
シンガポールの植物園で見て、一目惚れした植物がまさに生えていた・・・!
黒いタイプのジュエルオーキッド?
樹木に苔やシダがびっしり
何か珍しいのとか混ざってないかな?
発芽したての植物
シダ・コケ類?
見たことないようなシダが沢山!!
種類がわかったらどれだけ楽しいのだろう…
と、このあたりで急に、
あれ、全然歩けない・・・
ジュエルオーキッド見てた頃は、めっちゃテンション上がってたのに、20m歩くだけでフラフラする次第…🌀
しかし、川に行って・・
タニノボリを・・・見るまでぇ・・・
帰るわけには・・・(# ゚Д゚)
アリの行列・・・
植物・・・
この頃には、鼻から血のようにサラサラな水が流れてきて、さらに耳鳴りも酷くなってきた。
写真を撮る余裕もなくなり、ただ、数百m先にある沢を目指し、体に鞭を打つ・・・
そして、遂に・・・!!
沢だぁ・・・
正直、この沢を見てテンションが上がらない程度には体調がやばかった。
Protomyzon属の1種
そして、何とか見ることができました。
キナバル国立公園のタニノボリ・・・!!
トレッキングコースはまだ半分以上残っていますが、そんなことを考える余裕もなく、撤退しました・・
といっても、帰り道は登り基調で行きよりも地獄だったorz
そして、何とかエントランスに戻り、一安心・・・
かと思ったのもつかの間。
帰りのバスが来ねぇ・・・
情報によると、30分に1本は滞在地へ向かうバスが出ているとのことだったが、いくら待てども来ない(@_@;)
詳細はあまり覚えていないが、結局、同じ状況に陥っていたベトナム人と欧米人と共に、バンを捕まえて割り勘してなんとか帰ることができた。
そして、何とかホテルのある街に到着・・・
運転手は30RMだったところを、40RMにしてくれとか言ってきたが、
本気で死にそうな顔で「この10RMは、僕の夜ご飯代なんだ。」って伝えたら簡単に納得してくれた。
そうして、やっとこさ宿につき、横になることができたぁ😌
精神的体力を癒やすために、響け!◯ーフォニアムを鑑賞しつつ、そのまま睡眠に至った。
そして、この晩、私は39℃以上の熱(推定)を出し、発汗と震えが止まらなかった。
前回号を読んでくださった方であれば、お気づきかもしれませんが、サラワク最終日の車中泊の疲労が祟ったのでしょう。
疲労を抱えたままでの連日の移動、標高差、昨日の精神的ストレス。
体調を崩す鍵は十分以上に揃っていました。
慣れない旅を2-3週間続けてきた疲労のすべてが一度に溢れ出たかのような高熱と身体中の痛み、震えが半日以上続き、正直、死をも覚悟しました。
高熱自体は翌日の午後には引いたものの、下痢や倦怠感のような症状は1週間近く継続し、
予定を詰め込んでいたサバ州では何もできずに、帰りの便を迎えることになりました。
はい。非常に不甲斐ない結果となってしまいましたが、これがebinaのボルネオ島サバ州での活動報告記録となります。
当時はしばらく立ち直れない程の虚無に陥っていましたが、体調も活動も自分でコントロールする重要性を学ぶいい機会だったと思います。
ちなみに、発熱した次の日には保険会社を通して無料で病院に行くことができたため、海外遠征に行くなら保険は必須だと思いました。参考までに。
生き物屋の皆様、こんな情けないポンコツですが、今後とも何卒よろしくお願いいたします。
■ 世界川エビ紀行の記事一覧 ■
ebina-1.hatenablog.com記事を気に入っていただけたら、ご支援(投げ銭)いただけますと嬉しいです!↓