Crazy Shrimp

Crazy Shrimp is not as crazy as it sounds, but sometimes lazily and sometimes intensively, collects, researches and observes not just Japanese freshwater shrimps and prawns, but also saltwater shrimps, fish and many other aquatic creatures.

オオバヌマエビ Caridina macrodentata

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オオバヌマエビ Caridina macrodentata Cai&Shokita, 2006
十脚目>抱卵亜目>コエビ下目>ヌマエビ科>ヒメヌマエビ属

石垣島西表島および沖縄島から記録されている体長22㎜程度の小型種

本種は2006年に西表島から採集された標本などに基づき記載されており、日本の地表水性のコエビ類としては比較的新しい種である。
そのため、レッドデータおきなわなどでは情報不足のカテゴリーに分類されている。

体色は、写真のように濃いことが多く、他のヌマエビ類のように透明な個体は飼育下を除いては見たことがない。グレーや黒色であることが多いが、クリーム色や赤褐色の個体も見たことがある。
また、正中線には金色や黄色の一本の縦線が入ることが多いと感じる。
加えて、尾扇後端は白色や黄色く染まることが多いため、形態的に類似しているリュウグウヒメエビとは容易に区別することができる。

生息域は一般的なヌマエビ類としては珍しく河川中・上流域の早瀬環境で、流れのゆるい沈水植物帯などでは見られない。

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額角歯式は 0-4+10-14/1-6 であり、頭胸甲上に鋸歯を持たないこともある。
また本種は、他のヌマエビ類と比べて上縁歯大きいのが特徴となっており、学名および和名の由来となっている。
額角は短く直線的であり、早瀬環境に適応した形状となっている。

しかし、本種の最大の特徴である大きな鋸歯は、幼体などでは不明瞭なことがあり、額角のみによる同定はお勧めしない。
そのような場合は本種の第5胸脚指節が双爪という点から同定するとよいと思われる。

 

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西表島で採集された雌の個体

本種は通常、体色が透明になることはないが、大型個体の方が体色が濃くなる傾向がある。この個体は比較的濃い体色で、美しい。

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西表島で採集された個体

この個体は比較的大型だが、体色はクリーム色であった。
頭胸甲側面には、リュウグウヒメエビのような雲紋が見られることあるようだ。

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石垣島で採集された抱卵個体

比較的小型な抱卵個体で体色は暗青色。正中線の黄色の線が美しい。

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石垣島で採集された抱卵個体

他のヌマエビ類ではここまで体色が濃くなるめったにないが、本種はしばしばこのような個体を目にする。ここまで暗青色が濃くても尾扇後端の黄色は明瞭である。

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石垣島で採集された抱卵個体

この個体は15㎜未満の小型個体だが、抱卵していた。
オオバヌマエビにしては体色がかなり薄く透明に近いが、尾扇の白色は明瞭である。
経験則だが、リュウグウヒメエビや本種は、トゲナシヌマエビやミゾレヌマエビなどの普通種と比べて抱卵している時期や割合が多いと感じる。

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沖縄島で採集された抱卵個体

額角をズームしなくても鋸歯が並んでいることがわかるほど大きい。
沖縄島での記録は2018年に初めて報告されたこともあり、個体数はかなり少ない。しかし、抱卵個体が採集されている点や継続的に採集されている点から定着していると考えらえる。

 

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参考文献一覧
・鈴木廣志, 成瀬貫, 2011. エビ・カニ・ザリガニ 淡水甲殻類保全と生物学 1.3 日本の淡水産甲殻十脚類 p39-73. 生物研究社. 東京.
・成瀬貫, 2018. オオバヌマエビ(新称). 沖縄県環境部自然保護課(編), 改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物 第3版(動物編) —レッドデータおきなわ—. Pp. 347-348, 沖縄県環 境部自然保護課, 那覇市.
・丸山智朗, 福家悠介, 2018. オオバヌマエビの沖縄島からの初記録. Fauna Ryukyuana, 43: 11-17.
・豊田幸詞, 2019. 日本産 淡水性・汽水性 エビ・カニ図鑑, 緑書房, 東京.